2012年3月26日月曜日

<詐欺事件>有罪女性が再審請求 共謀の夫無罪で福岡地裁に

元暴力団組員の夫(40)=別の殺人罪で服役中=の詐欺事件の共犯として起訴され、有罪判決が確定した福岡県内の女性(30代)が、昨年12月に夫が無罪判決を受けたことから、福岡地裁に再審請求していたことが分かった。請求は9日付。

 弁護人によると、女性は同県志免町の保育園に長女を入所させる際、夫と共謀し、町の基準(保護者の働いた日数が月16日以上)を満たしていないのに、満たしたとする虚偽の書類を提出し、長女に保育サービスを受けさせたとして在宅起訴された。女性は起訴内容を認め、10年4月に懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受けた。

 一方、夫の公判では、夫が複数の勤務先で働いた日数の合計が月16日以上だったとする業務日誌を検察側が開示し、雇い主も日誌に沿う証言をした。夫に対し地裁は11年12月、「犯罪の証明がない」として無罪(求刑・懲役1年)を言い渡し、確定した。

 福岡地検の新倉英樹次席検事は「適切に対応したい」とコメントした。

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